「２人で寝るならダブル？クイーン？シングル２つ？」
「クイーンベッドのデメリットは？」
「クイーンサイズはマットレス２枚？」
２人で寝るベッドを探しているときによく見かけるサイズが、ダブルとクイーンじゃないでしょうか。
ダブルなら分かるけど、クイーンサイズの大きさや使い勝手が分からないという人は結構います。
クイーンサイズのベッドの大きさや、クイーンベッドで寝るメリット、デメリットを、ダブルサイズやシングルサイズ２台の場合と比較して考えてみました。
クイーンベッドのサイズについて
まずは簡単にクイーンサイズのベッドについての説明を。
ダブルやシングルベッド２つとのサイズの関係
２人で寝るベッドのサイズとしては、まずダブルサイズがあります。このサイズの横幅が140㎝。
クイーンサイズはさらに２人がゆったり寝られる大きさとなっていて、160～170㎝ぐらいの幅となっている場合が多いです。
ダブルサイズでは、ほとんどのメーカーで横幅140㎝に設定してますが、クイーンサイズになると各メーカーで違う長さが設定されています。
そのため商品によって10㎝程度の違いがあります。
(メーカーによっては160㎝幅くらいのベッドを「ワイドダブル」と呼んでいる場合も)
クイーンベッドはシングル何個分？
そして家具屋さんで働いていた時に聞かれることが多かったのが、クイーンベッドはシングル何個分？という質問。
マットレスが2枚並んでいるのでシングル2台分と思っている人もいるのですが、クイーンサイズとシングルベッド２つではクイーンサイズの方が小さいです。
シングル２つだと幅はだいたい200㎝弱となるので、クイーンベッドがシングル2個分というわけではありません。
キングサイズはシングル何個分？
では「キングサイズだとシングル2台分になるの？」といった質問もよく聞かれたんですが、結論から言うと「ベッドによる」となります。
こちらもメーカーによってサイズが結構違うんですが、だいたい180~200㎝くらいの間。
なので200㎝に近いサイズのベッドならほぼ2台分のサイズになるし、180㎝くらいのものだと、セミシングルと呼ばれるシングルよりちょっと小さいベッド2台分となります。
クイーンではマットレスが２枚の分割に
クイーンになるとサイズが大きいので、部屋への搬入も考えてマットレスが２つに分かれているタイプが多くなります。
そして寝ている間にすき間ができないよう、マジックテープやファスナーでくっ付けられるようになっていたりします。
１枚になってる一体型もありますが、サイズが170㎝×195㎝にもなるので、階段やエレベーターで上げられず、部屋に入らないなんてことになる場合も。
クイーンを選ぶなら下に書いてるようなデメリットもあるんですが、搬入のことを考えると２枚に分割できるほうがいいのかなぁ、と。
ただマットレスカバーだけではずれてくるので、何らかの方法でくっつけられるものを選ぶようにしましょう！
で、「２人で寝る時にダブル、クイーン、シングル２つでどれがいいのか」ですが、それぞれのサイズにおいて当然いいトコも不便なトコもあります。
クイーンサイズのメリットやデメリットをあげてみたので、どのサイズを選ぶかの基準にしてみてください。
クイーンのベッドのメリット
そんなクイーンベッドのメリットにはどんなものがあるのか、についてです。
ダブルと比べるとゆったり
ダブルベッドと比べると20～30㎝ほど横幅が広くなるので、これだけ違うと寝たときの感じとして、かなりゆったりします。
そもそもダブルというのは２人用のサイズとしては、ギリギリのサイズ。
「２人で寝るならダブルのベッドは狭い？」
今は２人だけど子供ができて小さいうちは３人で、といった場合も、ダブルではかなり狭くなってしまいます。
その点では明らかにクイーンに分があります。
布団を分けられる
一般的にダブルのサイズで２人で寝る場合には１枚の布団で寝ることになると思います。
ただ
- 寝る時間が違って後から入ってこられた時に目が覚めてしまう
- 布団の取り合いになる
など、１枚の布団では不便に感じてしまうことも。
だからといってシングルを２枚使うにも、掛け布団の幅は150㎝ほどありダブルベッドではかなりかさばります。
クイーンの場合なら、もちろんクイーン専用の掛け布団(幅210㎝程度)のものもありますが、シングルを２枚使えない事もありません。(それでもやや余りますが)
１枚の布団を２人で使うストレスは軽減されます。
この点ではもちろんシングル２つがベストですが。
振動が伝わりにくい
クイーンの場合には、２人の距離が離れるのに加えて上に書いたようにマットレスが２つに分割されているタイプがあります。
(そっちの方が多い印象ですが)
なのでバネがそこで分かれていて、揺れが伝わりにくいという事がいえます。
これも寝る時間が違ったり、ねぞうが悪い場合に相手の睡眠を妨げない、という点ではメリットといえるでしょう。
これもシングル２つと、ほぼ同じ条件といえます。
クイーンのベッドのデメリット
そしてクイーンならではのデメリット。
シングル2台と比べるとやっぱり狭い
当たり前なんですが、シングル2台で寝るのと比較すると、ゆとりの面で劣ります。クイーンサイズはシングル2台分とはなりません。
単純に計算してもクイーンサイズはシングル1.6～1.7台分。
1人がゆったり寝るには100㎝は欲しい＝シングルベッド2台
そもそも「1人がゆったり寝るのに、どのくらいの幅が必要なのか」について知る必要があります。
人の平均的な肩幅は男性で45㎝程度(女性で40㎝程度)。
で寝ている間には寝返りを打つんですが、そのための幅が片側で30㎝といわれています。これが両側に必要だと考えると、
45＋30＋30＝105㎝
が必要となる計算に。
シングルの幅が約100㎝なのに対して、クイーンだと一人当たり80～85㎝。2つのサイズにはこれだけの差があります。
中央にへこみが
クイーンのマットレスは２つに分かれているものが多く、すき間ができないようにファスナーなどで固定できるものも多いですが、ただ２枚のマットレスを並べるだけのものもあります。
そしてそのマットレスの間はバネが無い事もあり、どうしても平らにはならず少しへこんでしまいます。(固定できるものでも)
２人で寝るベッドなので、真ん中がへこんでいても気にならない人もいれば、どうしてもそこが気になるというお客さんもいてました。
厚めのベッドパッドを敷く、という方法もありますが、完全に平らにというのは難しいかもしれません。
ダブルにはない欠点です。
場所を取る
そして当然ですが、サイズが大きいので部屋が狭くなります。
見た目だけでも部屋を広く見せたいなら、ロータイプのベッドにするという手もありますが。
「ローベッドってどう？」低いからこそのメリット・デメリットと、おすすめの３台はコレ！
ダブルより20～30㎝、ちなみにシングル2つだとクイーンよりも30～40㎝幅が必要となります。
寝室というのは、そこまで通路などのスペースを必要としないと考える人も多いですが、ベッド自体が大きいので数十センチでも、大きくなった時の圧迫感はかなりのモノです。
設置場所を選ぶ
これはシングルベッドなどを２台並べたときとの比較ですが、クイーンベッドだとのちのち２つに分けられないので設置場所が限られます。
子供が大きくなったなど、将来的に設置場所を変える事になっても融通がききません。
極端な話でいうと、引っ越した先で置けずに処分する、なんて事も。
その点ではクイーンより大きなシングル２台でも、いろいろ置き方が考えられ(部屋を変えたり)融通が利きます。
どうしてもシングル２台だと幅が大きい(100㎝×2)けど将来的に２つに分けたいという場合には、セミシングルというサイズもあるので、それを２台(80㎝×２台)という手も。
(分けたあとは狭いですが)
カバー類が少ない
ベッドのサイズでメインとなるのは、
- シングル
- セミダブル
- ダブル
の３つ。実際に売れる割合も、これらが多くなるでしょう。
そのためベッド本体やマットレスの数、種類がたくさんあります。
それに引き換えクイーンなどその他のサイズに関しては、種類も少なく選べる選択肢が減ってしまいます。
そして比例して、ベッドを使うときに必要となる、
- マットレスカバー
- ベッドパッド
といったものも選べる種類が減ってしまい、安い商品も少なくなります。
そもそもメーカーによってクイーンベッドのサイズがバラバラなので、ピッタリのサイズを探すのも難しかったりします。
ベッド本体はそれほど買い替える物ではないですが、人によってはカバー類を頻繁に替える場合もあるので、種類が少なく安いモノが少ない、というのはデメリットとなるでしょう。
クイーンベッドのまとめ
ゆったり寝たいなら、クイーンぐらいのサイズはおすすめ。
ダブルではそれほどゆとりがありません。
ただやっぱりスペースがネックになるんですよね。でも置けるなら個人的に一番のおすすめは間違いなくシングル２つです。
将来の事を考えても寝心地を考えても。
個人的によくできてるな～、と思うベッド！ |
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