「テレビ台の天板って、やっぱり無垢の方がいいの?」
「無垢材って何がいいんだろう?」
テレビボードには、無垢材(むくざい)を使っているもの、そうでないものがあります。
家具を探しているとよく聞く(見る)この「無垢材」という言葉。
「いったい無垢ならどうなの?」について、良い点、イマイチな点に分けて考えてみました。
テレビ台を探すときの参考にしてみてください。
そもそも無垢とは何?
家具を見ているとよく見かける無垢という言葉ですが、普段の生活ではあまり耳にしないかもしれません。
本来の意味は、「けがれがない」、「純粋」のような意味があるようです。家具の場合でも、だいたいそんなトコで、無垢材というのは、純粋な木を使った材料、つまり中まで全て木である、という事。
「家具は木でできてるだろう」と思うかもしれませんが、家具の材料として全てが木の板を使っている、という事は実はあまりありません。
多くの人が木の板と思っているものが何なのか、簡単にみていきます。
無垢材
生えている木(丸太)をカットして板にしたもの。小さい板を加工して(くっつけて)大きなサイズにした集成材といわれるものも、家具の場合は無垢材と呼ばれてます。
無垢材以外
突板(つきいた)
木目のきれいな木材を薄くスライスした物を、合板やフラッシユ構造に貼り付けたもの。
- 合板:ベニヤ板のように薄い板を張り合わせたもの
- フラッシユ構造:木などでまず必要な板の大きさに枠を組み、両面に板を貼ったもの
合成樹脂化粧合板
ポリエステルやメラミンといった合成樹脂のシートに、木目などを印刷したものを、合板やフラッシュ構造に張り合わせたもの。
プリント紙化粧合板
木目などを印刷したプリント紙を、合板やフラッシュ構造の板に貼り付けたもの。
つまり合板やフラッシュ構造になると、板の中が、純粋な木ではなく、フラッシュ構造に至っては、中身が枠を組んでいるだけなので空洞があります。
そこが無垢材との大きな違いといえるでしょう。
無垢材のメリット
じゃあ、無垢材だと何がいいのか、という話ですが、
丈夫
貼り合わせていたりすると、そこからはがれてくる可能性はあります。
また無垢の場合は中に空洞もないので、100%が木である無垢材は他のものと比べると丈夫といえます。
質感が良い
触れると分かるのですが、何ともいえない木特有の触り心地があります。これは表面上の話なので、本物の木を使っている突板の場合もいえます。
また見た目でも、プリント紙や合成樹脂では絶対に表せない、豪華さや重厚さ(簡単にいうと値段が高そう、という感じ)があります。
味わいが出てくる
物というのは、長いこと使うと古ぼけてしまうだけですが、無垢の家具というのは、使うほどに色や艶がいい感じになってきて、味わいが出てきます。
(それを見て、「いや、古くなっただけだろ!」と感じる人もいるでしょうが…)
修理ができる
これは簡単に誰にでも、という事ではありませんが「できない事はない」といったとこです。
表面が突板などの貼り付けた物だと、傷がついて中身が出てきてしまう事もありますが、無垢だと中まで木なので、素人では難しい場合もありますが、修理ができないことはありません。
ちょっとした擦り傷の場合、サンドペーパーで擦る事もできます。
(塗装をしている場合、その色もはげてしまうので、自分で色の補修ができない場合には、止めた方が良いです)
ちょっとしたへこみなんかも、無垢材ならアイロンと水を使って直す事も可能です。家具屋さんの時には実際に直してました。
(方法はネットでも見れますが、自己責任でお願いします!)
無垢材のデメリット
反りや割れ
無垢材は、切り取られても呼吸しているので、板が反ってきたり割れたりする可能性があります。
重い
中身が木材でぎっしりつまっているので、フラッシュ構造の物と比べると、すっごく重いです。
大きな物になると、一人では持てません。
高い
値段が高いものが多いです。
突板であれば薄くスライスした物を貼るだけなのが、板にまるまる木材を使うわけなので当然といえば当然ですが。
ただ木自体の値段にも高い安いがあります。
例えばラバーウッドという木はゴムの木の事なんですが、天然のゴムを採取したものが使われ、成長も早いので無垢でも安く利用でき、多くの家具に使用されています。
(木目がいまいち、成長が早いので木が柔らかく傷に弱い、といった欠点もありますが)
木目がきれいで、丈夫な木を使った無垢材の家具となると、やはり高価になります。
テレビボードに無垢材を使っている意味
では、テレビ台において無垢材を使う理由ですが、次のようなものがあります。
天板が丈夫
天板(テレビを置く面)に無垢材を使っていると、中が空洞という事はなく、木がつまっているので丈夫です。
タンスの天板などと違い、テレビ台の場合には、重さが数十キロになる事もあるテレビを乗せる必要があります。
無垢じゃないものがダメというわけではありません。
ただフラッシュ構造のものであまり作りのしっかりしていないものだと極端な場合、天板がしなって反ってしまい
- 扉に擦れてしまう
- 引き出しが閉まりにくい
という事もありえます。
(全てではないですがそんな可能性もある、という話です)
見た目の表情が良い
無機質なテレビを上に置くテレビ台。
テレビ自体が大きく、そのいかにも機械的なデザイン、質感が部屋の雰囲気を味気ないものにしてしまいます。
そんな時に扉や引き出しの手前に来ている部分の板(目に付く部分の前板)が無垢材だと、木の木目や質感、温もりによって、テレビのコーナー自体を柔らかくしてくれます。
使い込んだ雰囲気に
テレビボードの天板には色んな物を乗せている場合が多いと思います。テレビはもちろん、雑貨や雑誌、リモコン、小物など。つまり表面が傷付きやすい家具といえます。
そんなとき、天板がプリント紙だったりすると、単に傷がついて汚ならしくなるだけなんですが、無垢材の場合、それが味になります。
テレビボードや、あとテーブルなど傷が付きやすい場所には、無垢材を利用している方が長いこと使う事ができます。
無垢材を使ったテレビボードのまとめ
無垢材が絶対!ということはない。
- ただ重いテレビを置くなら天板が無垢の方がいい
- 見た目に温もりなんかが欲しければ、前板は無垢がいい
ということ。
ついでに言うと、
安い方がよいなら無垢じゃない方がいい
ということ。
個人的な意見ですが、ラバーウッド(ゴムの木)などの安い木材の、継ぎはぎだらけの無垢にするなら、ちょっと高いけど突板(ウォールナットが好き)のものにします。
あるいは徹底的に安くするため、きれいな木目調のプリント紙でいいかも。
そりゃぁ、好きな材料(個人的にはウォールナット)の無垢材なら文句はないですけど、高いんですよねー。
どこまでお金をかけられるかというトコじゃないでしょうか。
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