「丸いテーブルの使い心地ってどうなの?」
「ダイニングテーブルが丸だと使いにくい?」
「円形のダイニングテーブルには、どんなデメリットがある?」
ダイニングテーブルには円形のタイプがあります。
可愛らしいこともあって人気があり、家具屋で働いていた時もよく聞かれたものです。
ただ実際の使い勝手など、いいコトばかりではありません。後悔しないように知っておきたい、ダイニングテーブルが丸である事のメリット、デメリットなどについて考えてみました。
丸いダイニングテーブルのメリット
まずは円形のダイニングテーブルのいいトコについてみていきます。
広く見える
丸いダイニングテーブルというのは、当然角がありません。
仮に直径100㎝の円形テーブルと一辺が100㎝の正方形のテーブルを置き比べると、角が無い分丸いテーブルの方が広く見えます。
(面積が狭いくなるので当たり前なんですが…)
テーブルは少しでも角が取れていた方が、実際の面積もそうですが見た目が小さく見え部屋を広く感じさせます。
(あくまで幅と奥行きが同じ長さのテーブルを比べたときの話です)
人がたくさん座れる
丸いテーブルというのは長方形の物と比べると、座る位置が決まっていないので4人用のテーブルでも、詰めてしまえばそれ以上に座る事ができます。
もちろん椅子が並ぶだけ、という前提はありますが。
ただし下のデメリットに書きましたが、テーブルの脚が4本脚だとそうとも言えません。
会話がしやすい
長方形のテーブルだと、座る位置は対面と真横になります。
それが丸テーブルだと真横に座る人が基本的にはおらず隣の人とも少しは角度がつくので、顔が見やすくなります。
なので食事中の会話もしやすくなります。
小さな子供が危なくない
角がないので、特に子供が小さいときなどには心配が少なくて良いのではないでしょうか。
かわいい
何といってもデザイン性が高いという事でしょう。
木製のテーブルなら、かわいさが増したり木の持つ温もりを感じる事ができます。
またガラス製の丸テーブルなら、長方形のものよりもさらにモダンな印象を与えるでしょう。
円形のダイニングテーブルのデメリット
そして買ってから後悔しないように知っておきたい、丸いダイニングテーブルの気をつけたいポイントです。
場所をとる
メリットの所に「広く見える」と書きましたが、あくまで見えるだけで当然実際のサイズの分だけ場所は取ります。
そして丸テーブルの場合には、4人掛けだと使用時に長方形のテーブルよりも場所を取ってしまいます。
必要なスペースの比較
テーブルを置くのに必要なスペースを考える場合には、テーブルの大きさに、椅子を引く分を足さないといけません。
椅子から立ち上がって離れるのには、最低でも天板から椅子の背もたれまで、70㎝は必要。
つまり、例えば120㎝×80㎝の長方形のテーブルだと、そのテーブルを使うのに、
120㎝×(80+70+70)㎝
つまり、
120㎝×220㎝
が必要となります。
一方、同じぐらいの面積にするために、直径100㎝のテーブルで考えると、出入りに必要なスペースは、
(100+70+70)㎝×(100+70+70)㎝
つまり、
240㎝×240㎝
が必要となります。
これは部屋に対して平行に置いた場合のサイズなので、ななめに置いたらもう少し狭くて済みますが、問題なのは、四方に場所が必要な事です。
四方に場所が必要
丸テーブルというのは長方形のように並んで座る訳ではないので、前後左右と4つの方向に座る人のスペースが必要となります。
それに対して部屋がどうなっているかというと、多くの場合、空いてるスペースというのは、長方形なものです。
結果、よほどゆったりと置けるだけの場所があるなら別ですが、部屋の短い辺の方がテーブルのせいで狭くなってしまうのです。
壁に付けられない
さらに円形のテーブルが部屋を狭くする原因として、壁に付けられないという事もいえます。
長方形だと短い方の一辺を壁にくっ付ける事で部屋を広く使えるんですが、丸テーブルではくっ付けられません。仮にくっ付けると、ぶっ細工な上に座るのも狭くなります。
天板の面積が狭い
もちろん大きなテーブルを選べば広く使えます。
ただ、例えば一般的な4人掛けのテーブルで比較すると、丸テーブルの天板面積は長方形のタイプよりも角が取れているのと、ど真ん中のスペースが空いてしまいお皿などを置ける面積は狭くなってしまいます。
たくさん座れないタイプも
メリットのところで「たくさんの人数で使える」と書きましたが、真ん中に脚がついてるタイプではなく4本脚の場合、話が変わってきます。
例えば4人掛け程度の丸テーブルの場合、真ん中に脚がついてると詰めれば5人以上で使うことも可能。
ところが脚が4本ついていると椅子を置くことができずに、4人用のテーブルを5人以上で使用するのが難しくなります。
ただ4本脚の方がテーブルの安定感が増すので、そこにもメリットデメリットはあります。
⇩ 1本脚タイプ
⇩ 4本脚タイプ
ちなみに部屋を広く使う、見せるのに効果的なのは、ベンチタイプのテーブルです。
「ダイニングテーブルにベンチを合わせたときの使い勝手は?」
丸テーブルで後悔しない!のまとめ
見た目の面では、かわいらしかったり、部屋が広く見えたりといったメリットが。
ただし、丸いダイニングテーブルは確実に場所を取ります。
それでも円形のテーブルにするなら、
- テーブルを置いたときのサイズ
- 椅子を引くためのスペース
- 人が通るための通路
をしっかり確認しましょう。
(2人用のテーブルなら、それほど気にする必要もないですけど)
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