「二段ベッドはやめた方がいい?」
「メリット・デメリットが知りたい!」
「どこに気をつけて選んだらいい?」
兄弟がいる家庭の子供部屋に置くベッドとして、二段ベッドがあります。
便利そうだけど使ったことがないので実際に使ってみたらどうなのか、気になっている人は多いんじゃないでしょうか。
あとから後悔しないように、二段ベッドのメリットやデメリット、選ぶ時の注意点、使うときのポイントなどをまとめてみました。
二段ベッドのメリット・デメリット
二段ベッドっていいトコばかりと思っている人もいるんですが、残念なところももちろんあります。そのあたりのメリット・デメリットを集めてみました。
メリット
まずはメリットですが、次のようなものがあります。
- スペースを有効に使える
- 将来的に二台にして使える
- 成長に合わせて使える
- 楽しい
- 兄弟で仲良くなる、かも
1つずつ詳しくみていきます。
スペースを有効に使える
本来2人で寝るスペースを1人分で何とかなるので、当然部屋のスペースを有効に使えます。兄弟2人で1つの子供部屋を使うなら、二段ベッドはかなり重宝します。
将来的に二台にして使える
多くの二段ベッドは上段と下段がわけられるようになっています。なので将来的には、一台ずつ独立したベッドとして使えます。
成長に合わせて使える
二段ベッドといえば「子供用のベッド」といったイメージを持つ人も多いかもしれませんが、サイズ的には当然大人でも問題ありません。
(耐荷重は確認してください)
デザインを子供っぽいモノにしなければ、わりとずーっと使えます。
楽しい
人によるとは思いますが、やっぱり二段ベッドって基地っぽくて楽しいという意見をけっこう見かけます。「自分だけの空間」みたいな感じが子供の気持ちを高ぶらせるんでしょうか。
兄弟で仲良くなる、かも
あと近くで兄弟の時間が長くなるので、仲良くなるという意見も。逆に、ずーっと一緒でケンカが絶えないという意見もありますが。
デメリット
で、気になるデメリットとしては、次のようなものがあります。
- 圧迫感が出る
- 上の段は高いので危ない
- 下の段は低い
- 布団の上げ下ろし
- 寝心地が悪い
- 暗い
- プライバシーがない
- 意外と上の段の人気がない
圧迫感が出る
二段になってるので当然、圧迫感は半端じゃないです。
上段のフレームの上部まで入れると160cmくらいはあるので、どうしても部屋が狭く感じてしまいます。
上の段は高いので危ない
上段は高さがあるので、特に小さい子供は危ないです。上がるのにも梯子を使うタイプも多いので。
寝てる間に柵を乗り越えて、という事はあまりないかもしれませんが、柵をまたいではしごを使って降りるときとかはちょっと危ないかなぁ、と。
下の段は低い
下段に関しては、天井の低さがデメリットとしてあります。
頭を打つかも、というのはもちろん寝ていても天井が低いので苦手な人もいるかもしれません。
布団の上げ下ろし
普通のベッドなら普通に布団を持ち上げるだけなんですが、二段ベッドの場合ははしごを上がって布団をとらないといけません。
さらに楽そうな下段に関しても、上の段が邪魔になって狭い空間から布団を取り出さないといけないのでなかなか手間です。
寝心地が悪い
基本的に二段ベッドの場合、
- 床板に敷布団を敷く
- 薄手のマットレスを敷く
といった使い方になりますが、そうすると一般的なベッドと比べて寝心地が悪くなります。
じゃあ普通のマットレスを使たらいいんじゃないのか、という意見もあるかもしれませんが、そうすると高さが出すぎてベッドフレームを超えてしまうかもしれず危ないので使えない、ということです。
暗い
二段ベッドを置いていることで、設置場所によっては部屋の明かりを遮ってしまって部屋が暗くなってしまうことがあります。
また下段に寝ていると、確実に暗く感じます。寝る場所なので気にならないかもしれませんが。
プライバシーがない
子供が小さいときはいいんですが、大きくなって思春期を迎えようものなら一緒の部屋で寝るのも嫌になるのに上下で一緒の二段ベッドは最悪。子供のプライバシーを守るのも大切です。
せめてセパレートで上下分けられるタイプにしておきたいところ。
意外と上の段の人気がない
使ったことがないとわからないんですが、意外と上の段が子供に人気がないという意見も結構見かけます。
理由としては、
- 暑い
- 昇り降りが面倒
- 揺れる
など。
下段も
- 冬寒い
- 天井が低い
- 圧迫感がある
などの欠点もありますが。
二段ベッドの選び方のポイント
では二段ベッドを選ぶ時にどこに注意をしたらいいのか、について。
はしごか階段か
まず二段ベッドでまず考えたいのが、上に昇るために方法が
- 階段
- はしご
のどちらになってるか。
階段の場合、昇り降りが安全で小さい子供には安心ですが、間違いなく場所をとります。
逆にはしごの場合は、場所をとらない、側面か頭側(足側)を選べるといったメリットがあるんですが、最近では完全に垂直なタイプも増えたので安全性が低くなるのが欠点となります。
分割できるモノを
上にも書きましたが、必ず上下で分割できるものを選びましょう。
(最近では多くのタイプがそうなっていますが)
もし分割できなければ子供部屋を分けるときにベッドを買い替える必要が出てくるし、使い勝手がとても悪くなります。
サイドフレームを外せるタイプも
また二段ベッドの横の板は外せるようになっているモノがあります。サイドフレームの板の部分が付いたままだと高くてベッドから降りるのが面倒。
もちろん二段ベッドとして使っている間は転落防止のために必要なのですが、分割して下に置いて使うときには出入りが楽なので外せるタイプの方が便利です。
子供っぽすぎるのもNG
また、子供が将来使うことを考えるなら、「分割できる」だけでなくデザインがあまりに子供っぽいモノを避けるというのも重要です。
二段ベッドの場合、見た目がかわいく子供らしいものが多いんですが、大きくなって使うには抵抗がある見た目のモノも。
勢いで決めずに将来的に使いたいなら、そのあたりも考えておきましょう。
棚はどうする?
二段ベッドの頭側には棚(ヘッドボード)が付いてるタイプがあるのですが、棚があるほうがいいかどうかも迷いどころです。
まず実際に使う場面を考えるなら、間違いなく棚が付いている方が便利です。
棚がなければメガネやスマートフォンなどを置く場所がないので。普通のベッドならナイトテーブルやサイドテーブルを置けば解決するのですが、二段ベッドではそういうわけにもいきません。
ただし棚の分だけスペースが余分に必要になります。約15~20㎝。
高さがある二段ベッドでさらに長くなると、圧迫感も増えてしまいます。
スペースと便利さのどちらを優先させるか、というとこでしょう。
耐荷重に注意
二段ベッドは高さがあるため、安全性には十分な配慮が必要です。
注意したいのが床板。寝る部分の底の板です。
寝ている分には体の面積全体で重さがかかるので、そこまで気にする必要はないんですが、二段ベッドの場合は子供が使うので、ベッドの上で立ち上がったり飛び跳ねたりするかもしれません。
そうなると子供の軽い体重かもしれませんが、その重さが足の裏の面積だけにかかる事になり、薄い床板だと割れる可能性も出てきます。
もし薄い敷布団だけ敷いて使うなら、余計に注意が必要。
- 床板の厚みはしっかりしているか確認する
- 薄手のマットレスを使う
といったあたりを考えて選ぶようにしましょう。
コンパクトなタイプも
二段ベッドを置くという事は、あまり部屋のスペースに余裕がない場合が多いかもしれません。
そんな人のためににコンパクトな二段ベッドというのもあり、次のようなタイプがあります。
セミシングル
まずは幅が狭いタイプ。
基本的にベッドはシングルだと幅が約1mなんですが、セミシングルだと寝る部分の幅は85~90cmくらいのタイプがあります。
ショート
シングルのマットレスなら大体195cmくらいが一般的なんですが、寝るスペースの長さが180㎝くらいのモノも。
外寸で言っても、10~15cmくらい短くなっています。
ロータイプ
コレに関しては、実際の幅や奥行きのサイズは変わらないけど、見た目の部分で印象がかなり変わってきます。
家具全般に言えるのですが、高さが低ければ低いほど部屋での圧迫感が抑えられ、広く感じられます。
一般的な二段ベッドの高さは150~160cmくらい(ベッドの一番高い場所まで)のタイプが多いんですロータイプなら135cmくらいのモノも。
もちろん下段の内部の高さはやや低めになりますが。
大人用二段ベッドもあります
最近では「大人用二段ベッド」というタイプも見かけるようになりました。主な違いは、
- デザイン面で大人が使っても耐えられる
- 強度面で大人の体重でも問題ない
といった点。
特にサイズの面で大きいというわけではありません。
強度面では大人と子供の体重が違うので、しっかりしているに越したことはないんですが、「大人用」と記載されている二段ベッドでもデザイン面だけが考慮されているモノも。
強度面ではそれほど変わらない、といったモノがけっこうあるので
- 耐荷重
- 床板の厚み
- ぐらつきの有無
などをしっかり確認しましょう。
セミダブルという手も
二段ベッドといえばサイズはシングルがほとんどなんですが、なかには下段だけセミダブルというサイズのモノも。
- 子供が小さくて親が添い寝してあげたい
- 親子で二段ベッドに寝たい
といった場合に便利です。シングルで添い寝はかなり狭くなるし。
もちろん普通のシングルサイズの二段ベッドより場所は取りますが。
二段ベッドを使うときの注意点
最後に二段ベッドを購入して、実際に使うときに気をつけて欲しいことをまとめておきました。
落下に注意
まず一番気をつけなければいけないのが、上段からの落下。
といっても、寝てる時にサイドフレームを乗り越えて落ちることはあまりないかもしれませんが、柵が低く寝返りをした時に乗り越えて落ちてしまった、という事例もあるみたいです。
対策としては、
- 柵が高いタイプを選ぶ
- 寝具(マット)は厚みがあるモノを選ばない
- ぬいぐるみなど高さがあるモノを置かない
などが考えられます。
そしてよくあるのが、寝てるときじゃなく柵を乗り越えてはしごから降りようとしたときの転落。
コレについては気をつけるしかないんですが、はしごよりは階段タイプの方が安全なので最初から階段が付いたタイプを選ぶというのも落下の防止につながります。
床板の強度はこだわりましょう
落下以外の事故で多いのが床板が割れてのケガ。
子供が上で飛び跳ねたり、友達が同時にたくさん登ったり、大人がベッドメイクや掃除のときに抜けてしまったり。
床板が割れた時に危ないのは、上にいる人はもちろんその時に下で寝ている人。上からの体重がそのままかかったり、床板が落ちてきて刺さったりする可能性もあります。
まずは
- 子供にしっかり危険性を教える
- 厚みが出てしまうが薄い布団だけで使わない
- 床板が厚いモノを選ぶ
といった対策が考えられます。
「薄い布団だけで使わない」に関しては厚みが出ると柵の高さが低くなってしまうので落下の危険性が上がってしまいます。
なので難しいところではありますが、床板が薄く割れそうな感じがあるなら薄くて硬めのマットを探してみるという手もあります。
マットレスをどうするか
二段ベッドのマットレスというのは、なかなか選ぶのが難しくなります。
まったくマットレスを使わないで薄手の敷布団だけ、となると床板の段差が気になります。寝心地もイマイチ。
さらに上に書いたように床板の底が抜ける可能性も高まります。
逆に寝心地重視で厚みのあるマットレスを敷くと、サイドフレームと寝てる面との差が小さくなって落下の危険性が高まります。
つまり、
- 床板が丈夫なモノを選ぶ
- 薄手でも寝心地のいいマットレスを探す
というところがポイントとなります。
寝心地に関しては人によって好みが分かれますが、
- スプリング(コイル)の有無
- 高反発・低反発
などを考えて選びましょう。
また普段の上げ下ろしを考えて、
- 重さ
- 折りたたみができるか
なども考慮しましょう。
あと、サイズは必ず確認しましょう!買ったはいいけど入らなかったら悲しいので…。
二段ベッドのサイズじゃなく、マットレスを置くスペースの内寸を確認してください。
上段は大きくなってから
ここまで書いてきましたが、やっぱり上段は危ないです。
もちろん耐荷重という面では、それなりの体重に対応できるようになっているんですが、小さい子だと飛び跳ねたりはしごが危険だったりという面はあります。
という事で小さいうちは上に行きたがかもしれませんがが、下の段に寝かせた方が無難かもしれません。
(個人的な意見ですが…)
二段ベッド用カーテン
上に少し書きましたが、子供も大きくなったらプライバシーを守りたいという気持ちが出てくるかもしれません。
そんな時に少しでも役立ちそうなのが、二段ベッド用カーテン。いくらかはプライベートな空間にすることができます。
種類は少ないですが、DIYで取り付けている人も結構います。
「二段ベッド カーテン DIY」とかで調べてみてください。
あと秘密基地感もあがります。
定期的にネジをチェック
あと個人的に二段ベッドを使う上でかなり大事だと思っているのがコレ。
「定期的にネジを締めましょう!」
ということ。
基本的に二段ベッドは、ネジが緩んでいるからと言ってバラバラになってしまうといった構造になっているモノはあまりないと思います。
ただネジが緩むと
- グラグラする
- きしむ
といっ不具合は起こります。
またグラグラした状態で使っていると、二段ベッド自体の劣化は進みやすくなります。
二段ベッドだけじゃなく家具全般に言える事なんですが、ネジを使って組み立てる家具に関しては、定期的にちゃんとしまっているかをチェックしましょう。
二段ベッドの選び方 まとめ
二段ベッドのメリットとしては
- スペースの効率化
がありますが、
- 圧迫感が出る
- 危ないことも
といったデメリットもあります。
安全に使うために、はしごのタイプか階段のタイプかをしっかり考え、また床板などの強度、耐荷重も確認しましょう。
あと寝心地を考えてマットレスを使う場合には、安全性を考慮して薄めのタイプを選ぶことが大切です。
二段ベッドというのはとてもよくできた家具です。
なんといってもスペースを有効に使えるので。
個人的によくできてるな~、と思うベッド! |
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