「ロフトベッドってやめとけって本当?」
「後悔する?おすすめしない?」
「ロフトベッドならではのメリットやデメリット、欠点は?」
狭い部屋にベッドを置こうと考えた時に候補にあがるロフトベッド。
(システムベッドと呼ばれることも)
上に寝るスペースがあって下を収納に使えるので場所を有効に使えると人気ですが、ロフトベッドにはあまり知られていないデメリットや欠点も。
けっこう「ロフトベッドはやめとけ!」、「おすすめしない」という意見も見かけので、買ってから後悔しないようにロフトベッドのメリットやデメリットをできる限り考えてみました。
ロフトベッドのメリット
まずはロフトベッドのメリットから。といっても、個人的にはそれほどあると思っていません。
部屋のスペースを有効に使える
ロフトベッドを置くことの1番のメリットはコレ。
ベッドの下を収納スペースとして使うことができるので、部屋のスペースを有効に使うことができます。
タンスなどの収納家具を置かずに、ベッドのスペース(1×2m程度)ですべて賄う事ができるので。
他にも
- 湿気が溜まりにくい
- 掃除がしやすい
- 布団を敷きっぱなしでも目立たない
といったメリットはありますが、スペースの有効活用というのが最大の長所で間違いないです。
ロフトベッドのデメリット
そんなロフトベッドをおすすめしない理由、つまりデメリットについてですが、高さが高いからこそでてくる欠点がかなりたくさんあります。
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なかには人によってデメリットと感じないような項目もあるかもしれませんが、思いつく限り並べてみました。
詳しく見ていきます。
はしごを使う面倒さ
ロフトベッドで寝るためには、はしご、あるいは階段を使っての昇り降りが必要ですが、これが毎日の事なのでかなり面倒です。
家具屋で働いてた時にも「面倒くさい」という意見はけっこう聞きました。
あと寝ぼけたり酔っぱらってたりすると、足を滑らせる可能性もあってちょっと危険。
マットレスが薄い
ロフトベッドの場合(2段ベッドなどでもそうですが)落ちないように柵がついてますが、あまり分厚いマットレスを敷くと柵を超えて危ないので使えません。
薄いマットレスしか使えないのも、デメリットの1つです。
寝心地が悪い
そしてロフトベッドに合わすのは薄いマットレスのため、寝心地が悪いという欠点も
(個人の好みやマットレスにもよりますが)
また布団で寝るのも一応可能ですが、ロフトベッドによっては(特にパイプのタイプ)背中や腰が痛くなる可能性が。あと下にも書いてますが、強度面でも不安があるのでマットレスを敷いた方が無難です。
天井が近くギリギリになることも
ロフトベッドといえば床からの高さがあるので、当然天井との距離は狭くなります。
一般的な天井の高さは240㎝。ハイタイプで寝る面が床から150㎝くらいになると、天井との距離は約90㎝。男性の平均的な座高が90㎝前後といわれているので、かなり窮屈で圧迫感があります。
ロフトベッドを選択するなら、天井までの高さは確認しておきましょう。
きしみや揺れ
一般的なベッドでもモノによって、きしむ場合はあります。ただロフトベッドの場合、柱が長いのでよりきしみや揺れが出やすくなりがち。
特に使われてる柱が細いタイプや、パーツの数が少ない場合はよりきしむ可能性が高く注意が必要です。
布団やカバーの取り換えが面倒
マットレスカバーや掛布団自体も、汗や汚れを考えると定期的に取り換えが必要ですが、当然はしごや階段を使って昇り降りしながら交換する必要がありかなり面倒です。
子供部屋にロフトベッドを選んだ人が、失敗したと感じる理由の1つです。ベッドメイクは大変です。
高さがあるので心配
寝る場所が高いというのは、やっぱり心配です。
もちろん柵が付くなど落下防止については考えられていますが、実際に「寝返りの時に布団などが台がわりになって落ちてしまった」という話もあります。
あと起床時はしごで降りるときに、足を踏み外したりといった危険も。
物が落ちた時のダメージが大きい
ベッドで寝るときヘッドボードの棚に、
- スマホ
- 目覚まし時計
- スタンドライト
など置いてる人も多いと思いますが、ロフトベッドの場合は高さがあるので落とすとダメージが大きいです。スマホの画面なんて簡単に割れます。
らいとはクリップで固定するタイプなどがいいかと。
細かなモノはこんなのに収納しておくという手もありますが。
布団が落ちると最悪
落ちるといえば布団もあります。普通のベッドでも布団が落ちると「寒っ‼」となって戻すのが面倒なのに、ロフトベッドだと最悪です。
見た目は悪いしロフトベッドによっては付けられないモノもありますが、布団(人)の落下の対策としては「ベッドガード」を使うという手も。
時間がかかる
ココでいう「時間がかかる」というのは、寝る、起きるといった動作に対して、普通のベッドよりも時間がかかるという意味です。
- 疲れて倒れこみたい
- ちょっと横になりたい
- トイレに行きたい
といった場合にいちいち階段を昇り降りしないといけないので、寝る、起きるの動作に時間がかかります。
夏に暑い
これは部屋の冷房などの環境にもよるんですが、基本的に空気というのは暖かくなると軽くなって上に昇ってきます。つまり部屋の上の方は暖かい空気が溜まりやすく、夏場は暑くなりがち。
扇風機やサーキュレーターなどの対策が必要になると思います。
強度面でちょっと心配
ロフトベッドの場合、そこまで高額のタイプも少ないので強度が高いモノは少ない印象があります。
特に気にしたいのは、床板(寝る面の底の部分)。底が抜けると高さがあるぶん、大変なことになります。
なので、上にも書きましたが床板が薄いベッドでは布団で寝るのはやめましょう。一か所に体重がかかると割れる可能性もあるので。
ベッドの下が暗くなる
ロフトベッドの場合、下の部分を有効に活用できますがベッドのせいで光が遮られます。
机を置いたりソファを置いたりといった使い方だと、暗さへの対策が必要となります。
ほこりがたまる
ほこりというのは基本的に布製品からたくさん出ます。
ベッドの上に布団やカバー、マットレスなどがあるためロフトベッドの下の部分には、ほこりが溜まりやすくなってしまいます。
設置場所を選ぶ
ロフトベッドは高さがあるので、設置に関して普通のベッドとは違ったトコを気にしないといけません。
- 窓の位置
- 照明の位置
- エアコンの位置
など。
窓や照明は、ベッド下が暗くなるのを避けるためにロフトベッドの設置場所を決めるときに考慮する必要があります。
あと、エアコンの真ん前に設置するのも問題があるなど、高さがあるがゆえに置けない場所がでてきます。
組み立ては大変
家具屋さんで購入して組み立てしてもらうなら問題ありませんが、通販で買ったり持ち帰って自分で組み立てるのはかなり大変です。
家具屋さんで働いていたので慣れていましたが、それでもロフトベッドを一人で組み立てるのは時間もかかり大変でした。
必ず2人以上で組み立てるのをおすすめします。
部屋の圧迫感
あと、部屋に置いた時の圧迫感はすごいです。
幅と奥行きが約1×2メートル、高さが1.5~1.8メートルというスペースをベッドが埋め尽くすので、そこは覚悟しておいてください。圧迫感に関しては間違いなく想像を超えくると思います。
ロフトベッドで後悔した人がおすすめしない理由
そんなロフトベッドですが、実際に「ロフトベッドで後悔したからやめとけ!」という人の、おすすめしない具体的な理由を、家具屋で働いていた時に聞いた話を中心にまとめてみました。
- 「置いた時の圧迫感が半端ない」
- 「高さのあるモノを買ったので天井が近すぎて落ち着かない」
- 「毎日の昇り降りが思っていたよりも面倒」
- 「きしむのが気になる」
- 「思ってたよりもエアコンが効かずに夏が暑い」
- 「下が机になっているけど暗い」
- 「ベッドの下にいるときに頭をぶつけそうになる」
- 「ベッドパットやカバーの付け外しがやりにくいししんどい」
- 「子供のころはよかったけど大きくなってから使いづらくなった」
- 「掃除をするのが面倒くさい」
など。
ロフトベッドといってもいろんなタイプがあるので一概には言えませんが、参考にどうぞ。
ロフトベッドの後悔しない選び方
そんな「やめとけ」、「おすすめしない」といわれることも多いロフトベッドですが、デメリットも知ったうえでそれでも選ぶという場合には、次のポイントに注意して選んでみてください。
ちなみに特に気をつけてほしいのは「高さ」です。
- 高さを確認
- 耐久性を確認
- 材質の確認
- フレームの太さ
- 棚がついてるかどうか
- 何を収納するか
- 昇り降りの仕方
高さを確認
ロフトベッドを大まかに分けると
- ハイタイプ
- ミドルタイプ (ロータイプ)
になりますが、上に書いたようなデメリットや自分に最適なのがどのタイプかを考えて選ぶのが大切です。
ハイタイプ
寝る面の高さは床から150~160㎝程度で、全体の高さが約180~190㎝。天井までの距離が狭い分、下の部分の収納はしっかり取れます。
ミドルタイプ
だいたい80~120㎝程度。
(モノによって結構変わります)
圧迫感は少ないものの収納力は減ってしまいます。
本当に高さは慎重に考えましょう。見た目だけで選ぶと後悔することになりがちなので。
ちなみに「高さ調整できる」というタイプもなかにはありますが、簡単に変えられるモノではなく組み立てなおす必要があるので手間はかかります。
何を収納したい (置きたい) のか
そんな高さを決めるときに考えないといけないのが、ベッドの下をどう使うのか。
- モノを収納したい
- ソファを置きたい
- 机を置きたい
ロフトベッドありきでデザインなどを優先して選んでしまうと、効率的に収納やレイアウトができず「結局スペースを有効に使えない」なんて事にも。
耐久性を確認
あとデメリットのトコでも書きましたが、寝る場所が高いぶん耐久性は重要になってきます。
- 柱の太さ
- 揺れの具合
- 床板の厚み
- 耐荷重
などはしっかり比較したいところです。
材質の確認
あとどんな材質を使っているかも重要。ロフトベッドで使われる材質としては、
- 木製
- パイプ
の2種類があり、木製なら
- 揺れやきしみが少ない (柱の太さにもよります)
- 床板の厚みがあれば強度は高い
- 見た目の温かみやデザインの豊富さ
パイプなら、
- 価格が安い (もちろんモノによりますが)
- 線が細いぶん圧迫感は抑えられる
- 通気性がいい
といった違いやメリットが考えられます。
フレームの太さ
強度や耐久性を考えると、フレームは太ければ太いほどいいですが、圧迫感やデザインのおしゃれさを考えると、細いほうがいい部分もあるので、ここもバランスが大切。
ただ揺れやきしみを考えると、やっぱり太さを重視する方がおすすめ。
棚がついてるかどうか
利便性で考えると棚付きが圧倒的に便利です。枕の横に置いてたりすると、落ちてしまう可能性も高くなるので。
ただし、ロフトベッドのサイズは確実に大きくなります。
だいたい20㎝程度かわってくると思うので、部屋のスペースと相談して決めてください。
昇り降りの仕方
あと、意外と購入後に後悔するのが多いのが、昇り降りの方法。
具体的には、
- はしご
- 階段
という2つの方法があります。
注意したいポイントは、
- 安全性
- 使い勝手
- 設置に必要なスペース
安全性や使いやすさ、昇り降りの楽さを考えると階段ですが、スペースや見た目の圧迫感を考えるとはしごのほうに軍配が。どこを重視するかで事前に考えておく必要があります。
いろいろとデメリットのあるロフトベッドですが、スペースを有効に使えるという圧倒的なメリットがあるのも事実。
ということで、良さそうなモノをいくつか選んでみました。
よくできてるなーと思う、おすすめロフトベッド |
木とスチールの組み合わせがオシャレなロフトベッド。下のスペースの高さが150㎝あるので、広々と使えます。
とにかくスッキリとしたデザイン。棚がなくはしごもフレームに一体化しているので、最小限の設置スペースとなっています。 天然木を使ったナチュラルなロフトベッド。色違いで白もあります。 |
ロフトベッドのデメリットを解消?
ちなみにロフトベッドのデメリットを対策できる裏技的な方法もあります。
それは、
ロフトベッドの上に収納する、つまりロフトベッドの下に寝る
という方法。
かなり盲点かもしれませんが、実際にやっている人もいるし上にあげた多くのデメリットがクリアにされます。
それでいてスペースは有効に使えるというメリットはそのまま。
注意点としては、
- 普通のベッドはサイズ的に入らない場合が多いので、布団や折りたたみ式などで小さめのマットレスを使うことになる
- もしロフトベッドにセットされているマットレスが使える場合(必ずサイズは確認!)には、通気性を考えてマットレスの下にスノコを敷いたりこまめにマットレスを立てかけるなど、湿気の対策が必要
- また床に寝ているからといって、ベッドの床板部分までそこまで高くないので頭上に注意すること
などがあります。
ロフトベッドのまとめ
ロフトベッドの一番のメリットは、
- 部屋のスペースを有効に使える
というトコですが、それ以上にデメリットやたくさんあるのでロフトベッドはやめた方がいいというのが個人的な意見。
多くの欠点はあるものの、メリットが大きいと考える人にとってはロフトベッドも選択肢の1つかと。
その場合は、
- 高さを確認
- 耐久性を確認
- 材質の確認
- フレームの太さ
- 棚がついてるかどうか
- 何を収納するか
- 昇り降りの仕方
といった点に注意して、ロフトベッドを選んでみてください。
ロフトベッドじゃないんですが、ちょっとした収納と机がわりにもなるベッドがあったので、まとめてみました。
(机は無理やりですが…)
ロフトベッドほどの収納力はありませんが、高い所に寝ないのでいくつかのデメリットを避けることができます。
あと、一人暮らしのベッドについてまとめたページもどうぞ。
ロフトベッドじゃないんですが、おすすめのベッドフレームまとめてみました。
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