「ソファベッドはおすすめしない?」
「買ったら後悔する?」
「一人暮らしでのメリットやデメリットは?」
ソファの背もたれが倒れてベッドとしても使えるソファーベッド。
ベッドをソファとして使うことができるのでとても便利そうなんですが、「ソファベッドはやめとけ!」なんて意見もよく見かけます。
一応家具屋さんで働いてたので色んな意見や実物をたくさん見てきましたが、結論から言うと「おすすめしません」です。
もちろんメリットもありますが、そんなソファベッドをおすすめできない理由、デメリットをまとめてみました。
ソファーベッドのイイところ(メリット)
と、いきなり「ソファーベッドはやめたほうがいい」と結論を書きましたが、ソファーベッドが絶対にダメなんて事はありません。
もちろんイイところもあるので。
という訳でやめた方がいいと思う理由の前に、ソファーベッドのメリットをあげてみました。
ソファベッドのメリット
- 1台で両方使えて便利
- スペースを有効に使える
- 安くすむ
- ワンルームで生活感をなくせる
- お客さんが来たときに助かる
詳しく見ていきます。
1台で両方使えて便利
ソファベッド1台で、ソファとベッドの両方として使えます。当たり前ですが。
テレビデオしかり(古い)、カメラ付携帯しかり(古い)、一緒になってたらそりゃぁ便利です。
スペースを有効に使える
そしてスペースの面でいうと、特に一人暮らしのワンルームなどで場所を有効に使うことができます。
ソファでいうと小さくても120×80㎝くらいのスペースが必要となります。
(めちゃくちゃ小さいサイズのソファでも)
プラスとしてもちろんソファの前のスペースも必要なのでそれなりの場所をとります。
そしてベッドがシングルで約200×100㎝。
それをだいたいベッドのみのスペースで済ますことができるので。
安くすむ
もちろんソファとベッドを買う金額とソファベッドのみの金額でいうと、後者のほうが安く済みます。
特にソファベッドの場合、それほど高級なものも少ないのですっごい安いベッド1台分くらいでいけます。
ワンルームで生活感をなくせる
一人暮らしなどのワンルームでベッドを使っていると、お客さんが来た時の生活感はかなりのものです。
ソファベッドなら布団を上げてソファにすることで、生活感をなくすことができます。
お客さんが来たときに助かる
普段はソファとして使っておいて、来客があったときにベッドとして利用、といった使い方も。
あくまでソファをメインとした使い方なので、別にベッドを確保しているのであれば役立つ使い方といえます。
ソファーベッドのダメなところ(デメリット)
そしてソファベッドのダメなところをあげてみました。
個人的な意見もけっこうありますがなかなかの量のデメリットがあります。
買ってから後悔しないように、しっかり確認してみてください。
ソファベッドのデメリット
- 耐久性が低い
- 寝心地が悪い
- 座り心地が悪い
- リクライニングの故障
- クッションがへたると終わり
- ソファとしては場所をとる
- 布団を敷きっぱなしにできない
- 通気性が悪い
- 汚い
- 切り替えるときに移動が必要
- ヘッドボードがない
- ダサい(のが多い)
- ソファとして使わなくなる
- どちらの機能も中途半端
詳しく見ていきます。
耐久性が低い
個人的にソファベッドの大きなデメリットと考えているのがこれ。
耐久性は家具を使う上で大きな要素となりますが、いろんな家具の中でも特に気にしないといけないのがソファとベッドです。
なぜなら自分の体重を支えながら使う家具なので。
そんなベッドとソファが一緒になった家具であるソファベッドの耐久性は、かなり低いものが多いです。
(もちろん全部ではないですが)
気になるのがバネと詰め物(バネの上に詰めてあるウレタンなどのクッション材)の品質。
特に詰め物に耐久性の高いものを使ってるのが少なく、座面がへたって(ぺったんこになって)しまっいがちかなぁ、と。
寝心地が悪い
まず使っていくうちにクッションがへたってしまって寝心地が悪くなってしまう、ということがあります。
ただそれ以前に、背もたれを倒してベッドにするので、そこの部分にへこみができます。
変に体が落ち込んだり場所によって固さが異なったりと、なかなか寝心地を悪くしてくれます。
そもそもベッドとの比較でいうと、よっぽど安いマットレスのベッド以外はソファベッドの方が寝心地が良いという事は無いかと思います。
座り心地が悪い
そしてソファとして使うときにも、座り心地が悪いものが多い印象。
これもクッション材の薄さや、バネの程度はあるんですが、座面の奥行や背もたれの高さも大きく影響しています。
背もたれを倒してベッドになるようにサイズに制限が出るので、座り心地はいまいちに。
リクライニングの故障
ソファベッドは背もたれが倒れるように、ガチャガチャっとなるギアが入ってます。
ここは使い方によって故障の原因になることも。
もちろん壊れない場合のほうが多いんですが、そういった機能がついているということは、その部分の故障も可能性として出てきます。
クッションがへたると終わり
ベッドの場合はマットレスがへたったとしてもマットレスのみを交換することができますが、ソファベッドの場合はへたってしまったら終わり。
さらにソファやベッドと比べてへたりやすいので、やはりデメリットが大きいかと。
ソファとしては場所をとる
ソファベッドは寝られるスペースがいるので、横幅は2メートル近いものがほとんど。
ソファとして考えた場合には、普通の3人掛けよりも幅が広くソファの代わりとして考えた場合には場所をかなりとります。
布団を敷きっぱなしにできない
例えばベッドの場合には、毎日布団をあげる必要はありません。
ところがソファベッドの場合には、ソファっとして使うときは布団が邪魔になります。なので布団を敷きっぱなしにできない、そして布団の収納場所の確保が必要といったデメリットも。
通気性が悪い
マットレスなら通気用の穴が開いていたり、立てかけて通気をよくすることもできます。
でもソファベッドだと、通気性がとても悪くなります。
もちろんソファとしてだけなら、そこまで気にすることはありません。
ただベッドとして考えると、睡眠中はかなりの量の汗をかきます。通気性が悪いとカビなどの心配も出てくるので大きな欠点といえます。
パットや布団を使っても、いくらかの湿気は下にいってしまうし、除湿シートなどもありますが万能ではないので。
汚い
そもそも人が寝ている間には、コップ一杯分の汗をかくと言われています。毎日です。
そんな寝汗をかくからこそ、ベッドの場合にはベッドパットやマットレスカバー(ボックスシーツ)などを利用しこまめな洗濯をして清潔に保ちます。
それでもマットレスにはシミが付いたりすることも。
ソファベッドの場合は寝汗対策を行いにくくソファとしては裸で使うことになり、見た目も含めて汚くなりがちです。
ソファベッド用のカバーも売ってますが、カバーだけでは対処しきれないかと。
切り替えるときに移動が必要
これはソファからベッドにするときの話です。
多くのソファベッドは背もたれを後ろに倒してベッドにします。
もしソファベッドを壁にピッタリくっつけておいているのであれば、背もたれを倒すために背もたれを倒す分だけ前に移動する必要があります。
いちいち動かすのが面倒です。
ヘッドボードがない
ベッドには棚がついてるものがありますが、もちろんソファベッドにはありません。
使ってる人ならわかると思いますが、メガネやスマホなど枕元に置けないのはそこそこ不便です。
ナイトテーブルやサイドテーブルを置くという手もありますが、スペースを効率よくしようとしてソファベッドを選ぶなら、本末転倒のような気も。
収納だけなら、こんなのもありますが。
ダサい(のが多い)
そしてデザイン。
はっきり言って今まででおしゃれなソファベッドをほとんど見たことがありません。
(ゼロではないんですが)
というかほとんどが同じような形状になってしまい、そしてデザイン的にダサいのが多いかなぁ、と。
ソファとして使わなくなる
家具屋で働いていて、ソファベッドを使っている人からよく聞いたのが、「ほとんどソファとして使わず、ほぼずっとベッドの状態になっている」というもの。
そうです、面倒くさいんです。
ベッドはないと困るんですが、ソファはわりとなくても困らない場合も。
そうすると、わざわざソファとして使わなくなる人が一定数いるようです。
どちらの機能も中途半端
ソファとしての座り心地、サイズ、強度、そしてベッドとしての寝心地、通気性、機能性など、ソファとベッドのどちらをとってみても中途半端なんです。
どちらにも使えるのはいいんですが、ソファやベッド単体と比べると見劣りする部分はとても多く目立ちます。
そりゃあ、ベッドよりも快眠できる、あるいはソファよりもゆったり座れる、となればみんなソファベッドを買います。
でもそうではありません。
ソファベッドの使い方・選び方
思いつくままにデメリットを上げてみましたが、そうはいってもメリットの方が大きいと考えてソファベッドを選ぶ人ももちろんいると思います。
ソファベッドといってもベッドにする方法などでいろんな種類があるので、それぞれのソファベッドの使い方やどうやって選んだらいいのかについてまとめてみました。
使い方による種類分け
ソファをベッドにするときの方法、使い方でタイプ分けしてみました。
背もたれを倒すリクライニングタイプ
昔からある背もたれを倒してベッドにするタイプ。後ろに倒れるので、ベッドにするときにソファの後ろにスペースが必要になります。
背もたれを倒すローリングタイプ
一度座面を持ち上げてから背もたれ部分が平らになるタイプ。ベッドの状態にするときに後ろにスペースを必要としないので、ほぼ壁につけたまま可動できます。
座面下に収納できるタイプが多いのも特徴。
折りたたみタイプ
座面のクッションを手前に引き出すタイプ。手前に引き出してベッドにするので、ソファの幅が狭いモノが多いのが特徴。
本体を手前にスライドさせるタイプ
ソファのフレーム自体が伸長式になっていて、手前に引き出しベッドにするタイプ。ガチャガチャと稼働する部分がないので、故障は少ないかも。
本体を横にスライドさせるタイプ
同じく伸長式ですが、横に伸ばすタイプ。ベッドとしての幅は狭いけど、場所をあまりとらないのが特徴。
肘置きが倒れるタイプ
ほとんどソファ(カウチソファ)ですが、使おうとしたらベッドとしても使える、といった感じ。ソファベッドの中でもかなり簡易的なタイプになります。
3WAYで使えるタイプ
ちなみにソファベッドを探していると、「3WAY」といった言葉を見かけることが結構あります。
これは特別なタイプの事ではなく、ソファ・ベッド・カウチソファの3タイプとして使えるモノをこう呼んでいます。
上にあげたモノの中にも3WAYのモノはけっこうあります。
選び方のポイント
ソファベッドを重視するポイントにわけて比較しながら、選び方をまとめてみました。
スペースがあるか
ソファからベッドに変える場合には、必ずサイズが大きくなります。
タイプによって
- 前に場所が必要
- 後ろに場所が必要
- 横に場所が必要
と変わってきます。
自分の部屋でどこに場所の余裕があるかを考えて選ばないと、とても使いづらくなります。
耐久性を求めるか
座面部分にはバネが入っているタイプとそうでないタイプ(クッション材だけ)があります。
その違いによって、耐久性が変わってくるので、選ぶ時のポイントといえるでしょう。
折りたたみタイプや伸長式のタイプは、バネが入ってないモノが多くなります。
収納は必要か
ソファベッドに収納を求めるなら、リクライニングやローリングタイプを選ぶようにしましょう。
そのぶん通気性が悪くなるといったデメリットもありますが。
見た目を重視するか
ソファベッドは基本的にソファの状態にしてある時間が長いはずです。
(ベッドにしっぱなしでなければ)
なのでソファの状態での見た目はインテリアとしてとても重要なので、しっかり好みのデザインのモノを選びましょう。ソファベッドは見た目がイマイチのモノが多いので。
すくなくとも、見てすぐに「ソファベッド」とわかるものは避けたいところです。
毎日寝る
ココを重視してソファベッドを選ぶのは、なかなか難しいです。
もちろん強度や耐久性を考えてスプリングやフレームがしっかりしているモノもあるんですが、上に書いたようにどうしても性能面で中途半端になるので。
ベッドと比べるとダメになるのが早いのは覚悟して、できるだけ座面部分のしっかりしたものを選ぶようにしましょう。
一人暮らしにおすすめのソファベッドは?
基本的には一人暮らしでもソファベッドはあんまりおすすめしません。「ソファとして使うときに場所を取ってしまう」というデメリットがあるので。
ただソファとベッドを一台で済ませられる、という点に限って言うとソファを置けるスペースがあるなら選択肢としてイイのかも、と思ったり。
それを踏まえて一人暮らしにおすすめのタイプとしては、それでもやっぱり場所をとらないタイプ。
となると上で上げたモノなら、
- 折りたたみタイプ
- 横にスライドするタイプ
- 肘置きが倒れるタイプ
といったところになるでしょうか。
ソファベッドのメリット・デメリットまとめ
人の価値観はそれぞれ。
ただこれだけのデメリットがあるので、「やめといたほうがいいかなぁ」というのが個人的な意見ですが、メリットのどれかが最重要と考えれば、ソファーベッドを選ぶのも一つの手です。
よくできてるなぁと思うソファベッド |
定番のソファベッドの形ですが、スチール脚を使っていたりなど「いかにも」といったデザインではなく、見た目の面で優れています。 ソファベッドの場合、デザインがよくないモノが多いので。 ソファベッドでもかなりソファの機能を重視したタイプ。こういったタイプの方が置いていて見た目にオシャレです。 もちろんベッドとしてはイマイチですが、一人暮らしにはおすすめかも。 |
↓ソファベッドと関係ないのもありますが
個人的によくできてるなーと思う、ソファ! |
リクライニングソファNew Retro(ニューレトロ)ちなみに1人掛けもあります。 詳しい説明は
LAURU(ラウル)↑クリックで商品ページに!スツールや1人掛けもあります。 詳しい説明は
rond(ロンド)色違いもあります。↑ 詳しい説明は
カウチソファ |
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種類やデザインごとにまとめてみました!
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