「薄型のテレビ台はやめたほうがいい?」
「おすすめの奥行きがスリムなテレビ台が知りたい!」
「テレビ台が薄いことのデメリットは?」
家具屋さんで働いていて、テレビボードを探してるお客さんによく聞かれたのが、
「テレビの奥行きが薄い(細い)ので、テレビ台も薄型のものを」
というもの。
ただ、テレビに合わせただけでテレビ台を薄型に決めるのは、ちょっとだけ待ってください!とにかくテレビ台の奥行きをスリムにすればいい、という訳でもないんです。
テレビ台が薄型ならスペースは広く使えるけど・・・
ブラウン管テレビが姿を消してから、久しくなります。
(チューナーに繋いで、ブラウン管見てる人、頑張ってください!)
ところが、テレビ台はその当時使っていた物をずーっと使っていて、そろそろ買い換えるという人も意外といます。
(皆さんそうですが、電化製品はすぐ買い替えるのに、家具はそれほど替えてくれません。なかなかのボロボロまで使ってくれるので、家具屋は大変です)
その場合、以前はブラウン管のテレビが乗っかっていたテレビ台なので、奥行きが深いです。
29型位でも奥行きが60㎝ほどあったので、当然テレビ台もその当時は、奥行き60㎝というものが普通にありました。
(大きかったです。部屋の圧迫感というのは、まさにあの事を言うんですよね)
で、「新しくテレビ台を買おう」となって探すときに、テレビが薄型なんだからテレビボードもできるだけ奥行きが薄いもの、テレビさえ乗ればオッケーと考えている人が多いのですが、ちょっと注意が必要です。
奥行き30㎝やなかには25㎝なんてのもありますが。
テレビがスリムだからといって!
最近のテレビ台の奥行きとしては、40~45㎝程度のものが最も多くなっていますが(一番奥から前の出てるところまで)薄型のテレビ台には30㎝程度、あるいはそれ以下のものもあります。
「ギリギリでもテレビが乗っかったらいいじゃないか、」というのであればそれでも構いません。
ただ個人的には、奥行きが浅すぎるのもどうなんだろう、と思うのです。
テレビの台座よりは深いモノを
大前提として、テレビ台の奥行きがテレビの台座(脚にあたる部分)よりも浅いモノは論外です。全く同じくらいのサイズでもダメ。
当たり前ですが、危ないので。
スリムならいい訳じゃない?テレビ台を薄型にしない方がいい理由
薄型だとデッキが入らない場合が!
これ意外と大事です。
そんなの当たり前だよ!という声が聞こえてきそうですが、家具屋さんで働いていたときに、「デッキが入らないから交換してー」という事は結構ありました。
(サイズは大丈夫って言ってたじゃないっすかー、と心の中で叫びながら交換に応じる販売員)
そうです、テレビを置く台なのでDVDプレイヤーなどの存在を忘れていて、テレビの奥行きしか気にしていない場合が多いのです。
デッキの奥行きだけではない!
「そんなの忘れません!」という人も、すいません、念の為に書いておきます。
まず測るべきサイズは、テレビ台の奥行きではなく、収納場所の内寸です。
そしてデッキを測るのは、デッキの外寸ではなく、デッキの後ろにコードを差したときの全体の長さです。これを忘れると、デッキ収納部分の扉が閉まらない、という悲劇が起こります。
ちなみに収納を完全に無視して薄型を探すなら、究極は壁寄せテレビ台になるのかなぁ、と。
テレビは安定が悪い
昔のテレビなら奥行きが深く、倒そうとしても、なかなか倒れるものではありませんでした。ただ今のテレビは薄型のため、いくら土台の部分があるからといって、ぶつかれば倒れる可能性はあります。
デッキを入れる必要がないからと、薄型のテレビ台を探している人もいると思います。
特に小さいお子さん、あるいはその子が将来やんちゃになりそうな場合(分からない時は、胸に手を当てて、今までの自分の行動を思い返してみてください)は、テレビを少し後ろに置けるように、やや奥行きのあるものの方が良いように感じます。
テレビに関しては、横幅、奥行きなど、なにかとギリギリは危ないです。
真面目な話、私も、子供がつかまり立ちの時期にヒヤッとした事がありました。
広さはそれほど変わらない場合も
薄型のテレビ台を探している人の多くは、リビングを少しでも広く使いたい、と考えている場合が多いでしょう。
ただ奥行きの薄いテレビ台にしても、使えるスペースはそれほど変わらない場合もあります。
並べている家具のサイズ
テレビ台を置いている壁面にテレビ台以外の家具を並べている場合、テレビ台だけが薄型でも、使える広さは変わりません。
例えば、テレビ台の奥行きが30㎝で、隣に収納家具を置いていたとします。その奥行きが30㎝でなければ当然、意味がありません。
またテレビ台だけでもへっこんでいれば広く見える、と思うかもしれませんが、基本的に複数の家具を並べる場合、前面のラインは揃えておかないと、ゴチャゴチャしてより狭く感じてしまいます。
結果奥行きの深い家具に合わせることになって、広く使えないのです。
キッチンほど気にしなくていい
そもそもリビングでは、キッチンほど家具の奥行きを気にする必要はないと考えています。
キッチンの場合、置く家具が食器棚など背の高い家具が多く、置く場所によっては(シンクの向かいに食器棚を置く場合など)5㎝の奥行きが致命的になる事もあります。あとちょっと広ければ、引き出しが開けやすいのに!すれ違いが楽なのに!など。
ただリビングでは、壁面収納などの背の高い家具でない限り、5㎝の違いで困ることは少ないのではないでしょうか。
(毎回小指をぶつける、という人は、テレビ台を5㎝や10㎝引っ込めても必ずぶつけます。私が証明しています。)
薄型のテレビ台を探す場合のまとめ
- テレビ台に収納するデッキのサイズに注意!
- あまりテレビがギリギリだと危ないかも
- 並べる他の家具の奥行きが深ければ、あまり意味がないのでは?
というところです。
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